2019年前半ー塚口XYZ!!

昨日は2019年前半最大のハイライトとも言える『ボヘミアン・ラプソディ』での応援上映「塚口ウェンブリー」で1日の記事が終わってしまいました(笑)。後でご指摘もありましたが、『ボヘミアン・ラプソディ』上映前に「We will rock you」が象徴的に使われている『ROCK YOU! ロック・ユー!』(2001年公開/N/AV)を特別上映したり、『ボヘミアン・ラプソディ』初日を、愛猫家のフレディにちなんで2月22日の「猫の日」にしたりと、忘れていることが多かったです(笑)。本日は4月以降の出来事をお話していきますので、最後までお付き合いの程よろしくお願い致します。

※記事の中に映画のタイトルがたくさん登場致します。タイトルと製作年の後に付く文字が、NはNetflixhはhuluAPはAmazonプライムAVはAmazonビデオTはTSUTAYA TVUはU-NEXTと、その作品がご覧いただけるそれぞれの動画配信サイトの頭文字を表記しております。ご自宅での映画ライフの参考にしていただければ幸いです。

4月以降の出来事や上映作品のお話をしようと当時を思い返すと、2019年の4月は31作品も上映しておりました(苦笑)。4スクリーンしかないのに(笑)!。2011年秋から徐々に上映ラインナップを変えていき、いつしかなかなかのやり繰り上手になっていました(笑)。それに加えて、イベント上映もやっておりましたので毎日が凄い勢いで過ぎて言った記憶があります。

イベント上映のお話の前に、印象的な作品のお話を致します。映画史に名を刻むダリオ・アルジェントの傑作ホラーを、「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督が大胆にアレンジし、オリジナル版とは異なる視点から新たに描いた『サスペリア』(2019年公開/AP/U)の上映に際して、オリジナル版の『サスペリア』(1977年公開/AP/U)も併せて上映致しました。1977年公開のオリジナル版をスクリーンで見る機会はなかなかありませんでしたので、とても見応えを感じていいただけたと思います。オリジナル版はとてもカラフルな色に溢れていて、もちろんホラーなのですが、何かとてもポップな映画に感じられて、名作を見直すことでの新たな発見を楽しんでいただけたと思います。

そして4月は「重低音ウーハー上映で見たい!」というリクエストがとても多かった『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』(2018年公開/AP/U)を重低音ウーハー上映致しました。「ドラゴンボール」と「ウー波ー」は最高のフュージョンだったと思います。打撃音の一発一発に劇場が揺れるという「ドラゴンボール」をまるでアトラクションのように楽しんでいただけたと思います。

3月の下旬にある情報が入っていきました。それは、『バトルシップ』の国内上映権が4月12日に切れるという内容でした。これには驚きました!塚口にとって『バトルシップ』は大きな存在の映画ですので、驚きと同時に焦りました。この時すでに当面の上映スケジュールはほぼ決まっておりました。しかし!このまま『バトルシップ』を上映しないまま、もう塚口で上映ができないなんて許されることではありません!早速次の日の朝一番に予定していたスケジュールを見直して、何とか上映権利最終日の4月12日(金)に1日限定で『バトルシップ』国内最終マサラ上映を決定致しました。こういうフットワークの軽さには自信があります(笑)。

急な決定にもかかわらず多くのバトルシッパーが最後の戦いに集まってくれました。B1F待合室には迷彩服に身を包んだ方々も多い中、一際目立ったコスプレがなんとブリトーのコスプレ!なぜブリトーになろうとしたんだろう(笑)!?実に『バトルシップ』らしいノリに思わず笑ってしまいました(笑)。そして、今回はそのブリト―付きチケットを販売しましたが、前回同様いつものインド料理店にお願いをして作っていただきました。映画の舞台は太平洋ですが、塚口のブリトーはインド洋ですので、劇場からのブリトーのご案内もとうとう「実質ナンロール」と言い切っております(苦笑)。

『バトルシップ』の最後のマサラ上映を思う存分楽しもうと最高の盛り上がりでした。序盤の海軍のサッカー大会のシーンでは、ワールドカップみたいなニッポンコールが沸き起こりました(笑)。そして、今回もダンボールミサイルを担いで乱入をしました。お客様がこの様子を3DCGで再現をしてくれました(笑)。おかしな光景ではありますが、これは塚口マサラでは不思議ではありません!

4月は、この少し前に上映した『ドラゴンボール』とともに週刊少年ジャンプの黄金期を飾ったあの人気アニメが久しぶりにスクリーンに帰ってきました。『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』(2019年公開/AV/U)を4月12日より上映致しました。

『シティーハンター』の20年ぶりとなる新作です。新作ですのでもちろん今の時代の『シティーハンター』なのですが、細かいところやテイストがあの頃の『シティーハンター』がいっぱい詰まっており、連載当初からのファンにはたまらない仕上がりになっておりました。映画を見ながら心の中で「これ!これ!」と思わず膝をポンッと叩いてしまうほど、見事に往年のファンそしてこれからのファンの両方が大満足となる最新型の『シティーハンター』でした。となると、やはり昔からのファンの方には懐かしく、近年のファンの方には新しく、そう思って楽しんでいただこうと劇場版第1作『シティーハンター 愛と宿命のマグナム』(1989年公開)も併せて上映致しました。

時代が変わろうとやはり『シティーハンター』には「100tハンマー」と「掲示板」が必要です。もうお馴染みとなった塚口ダンボール班の出動です。作る要領としては、以前アニメ映画『KING OF PRISM』で巨大うちわを作成したような感じでハンマーを作ってほしいとお願いをしました。巨大うちわについてはこの『tabloids』の5月19日の記事で詳しく書いておりますので気になった方はぜひご覧ください。

さて、ダンボールで100tハンマーを作るのですが、ハンマーの端の丸みの部分に苦労をしておりました。丸く切ったダンボールをあてがえばいいのではと思うところを、それではリアリティがないのでダンボール班は納得しません。ちゃんとハンマーの端の角を作ろうと試みます。いろいろと試した結果、まるで餃子の皮のように細かく張り合わせるような形でハンマーの角を作りました。そしてハンマーの持ち手の棒ですが、とにかく頑丈に作ってくれました。ハンマーは、展示物だと思っていたので、頑丈にする理由を聞くと「ハンマーを見るんじゃなくて持ち上げれなきゃ、みなさんが香になれないから」と!なんという職人魂!まさに体験型展示物!しかもこのダンボールハンマーがリアルに重いのです(笑)。特に重くしたつもりはないらしいのですが、これだけ大きくすると例えダンボールと言えどかなり重くなるのでした。

そして、もう一つの大事な「掲示板」は、掲示板の画像を印刷して、そこにメッセージを書き込めるようにしました。若いスタッフたちは、昔は駅に普通に掲示板があったことに驚いており、ジェネレーションギャップを痛感しました(苦笑)。

上映に際しては音響調整を施した特別音響上映でした。『シティーハンター』の見せ場はもちろん銃撃戦によるアクションシーンなのですが、この作品は物語が終わった後にもう一度クライマックスがあります。それはエンドロールで流れるTM NETWORKの「Get Wild」です。この曲のイントロの静かな部分が物語の終わりかけに絶妙のタイミングで入ってきて、曲の頭のベースのドゥーンが聞こえて「おー!」と再度盛り上がるのが醍醐味です。塚口の音響担当もドンピシャの世代なので、その辺は熟知しており最高の音響調整をしてくれました。アクションシーンと音楽のバランスを合わせるのは非常に高いレベルが要求されますが、その両方の持ち味を引き出してくれたことで最後の最後まで素晴らしい音響で楽しんでいただけたと思います。

『新宿プライベート・アイズ』と『愛と宿命のマグナム』の上映を告知した瞬間から、私たちの予想を遥かに超えるリアクションをいただきました。ファンの皆様がこの時を待ってられたのがひしひしと伝わってきてとても嬉しかったです。『新宿プライベート・アイズ』はロードショー公開時から大ヒットを記録してその勢いを受けて全国の映画館で「“もっこり”かけ声応援上映会」が開催されました。もちろん塚口でも開催致しました。そこで、塚口映像研にまたまた前説映像をお願いしました。ちょっと恥ずかしかったのですが「キザな映像で登場したい」とお願いしました(笑)。どうせ前説はじまるといつもの感じになってしまうことはわかっていたので、お笑いの人間がキザに登場することのギャップを笑ってもらおうと思いました。映像スタッフには抽象的でぼんやりとしたイメージしか伝えられないのですが、今回もぼんやりの中から意図を読み取ってくれて、さらにそれをブラッシュアップしたカッコいい映像を作ってくれて本当に有難いです。

そして、4月13日の「“もっこり”かけ声応援上映会」は、お陰様で満席となりました!女性のお客様が多かったように思います。B1F待合室は開場前から大勢の方がお集まりになり、掲示板にたくさんのメッセージを書き込んでくださいました。この日は、B1F待合室には『シティーハンター』で使われた音楽の映像をたくさん流しました。『シティーハンター』のアニメのもう一つの魅力が音楽です。これまでのアニメ音楽とは違ったアプローチで選曲をされていたと思います。TM NETWORK、小比類巻かほる、岡村靖幸、大沢誉志幸など次世代の音楽シーンを担うアーティストが音楽に参加したことは、当時としたは新しく、時代を先取りしていたと思います。そんな音楽をずっと流していたこともあってか、すでに皆様のテンションは出来上がっておりました(笑)。

そして、「“もっこり”かけ声応援上映会」が始まりました。前説映像が始まりました。「コツコツと足音が流れる中、ゆっくりと通路を歩いて舞台に上がったところで映像はレンガの壁の画が白い画面に変わり「塚口を呼んだのは君だろ?」の文字と声が流れ、振り返って火薬銃を撃ち、銃声と共に白い画がガラスを撃ち抜いたように割れて、その後ろから夜の新宿が表れてタイトルロゴが出て、「GET WILD」が流れ出す!」という前説でした。この「塚口を呼んだのは君だろ?」と言うのはかなりの勇気がいります(笑)。しがないおじさんが、冴羽遼ファンの方々を前にしてこのセリフをキザに言うのはなかなかの勇気です!本当に(笑)!先日の『ボヘミアン・ラプソディ』でのフレディでだいぶ開き直れたかと思いましたが、やっぱりまだまだでした(苦笑)。

そして、第一声に劇中にも出てくるセリフの「やんちゃなお姫様!」と呼びかけると場内は大盛り上がりに!内心では「よしっ」と思った矢先、後ろの席の方から「俺たちはー?」との声が(笑)!とっさに確か「やんちゃな王子様!」と言ったと思います。正直言って、男性陣への呼びかけはうっかりと考えておりませんでした(苦笑)。そこは美女の依頼を優先したということと思ってください(笑)。そして、マイクを通してあんなに堂々と「もっこりちゃーん!」と叫べたことがとても面白かったです(笑)。

応援上映中は黄色い声と笑い声が絶えず、とても賑やかで楽しい応援上映でした。そして、先程も言いましたが、この映画は本編の後にもう一度クライマックスが来ます。そうです。「GET WILD」です!さすが20年歌い継がれている名曲は凄いですね。曲が皆様の体によく馴染んでいるのがわかりました。もうそれはそれは凄い大合唱!ひょっとしたら『ボヘミアン・ラプソディ』を超えたのかも?と思えるほどでした。サビの♬Get Wild and toughではサイリウムがビシッと決まるし、誰も歌詞を間違えないし、とにかく最初から最後まで一体感のある応援上映でした。

すべて終わった後のB1F待合室の掲示板を読んでいると、全国各地からお越しいただいておりました。『シティーハンター』に限らず、様々な作品でも全国各地よりお越しいただいております。本当に有難いことです。いつも、何か土産話の一つや二つ持って帰ってもらいたいと思ってスタッフ一同頑張っておりますので、楽しい思い出を作っていただけたら嬉しいです。そして、皆様の地元でその思い出話で笑っていただけたら尚更嬉しいです。

本日も文字数が多くなりましたのでこの辺にさせていただきます。明日で2019年前半を終了できると思います。たぶんですが…。

本日も、最後まで読んでいただきありがとうございます!

明日も、暇つぶしに読んでいただければ嬉しいです。

Keep your hands washed!

Keep gargling!

Keep wearing a mask!

Thank you to all who are fighting to prevent “COVID-19” infection!

『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』(C)北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会『シティーハンター 愛と宿命のマグナム』(C)北条司/NSP・読売テレビ・サンライズ『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』(C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会